こんにちは!塾長のMazzyです!
今日はみなさんが一度は悩んだことのある「記憶力」についてのお話と、「復習時期」についてのお話をしようと思います。
同級生の中には「見たら覚えられるでしょ?」という天才肌の人もいて、羨ましく思った経験はありませんか?覚えても覚えても、しばらくしたら忘れてしまいますよね…
学校で「10回書きプリント」のような練習用紙を配られた人もいると思います!
今回は僕が今まで教えてきた生徒たちの暗記方法と、自分自身が取り組んできた暗記方法、そして記憶力に関する情報を織り交ぜてご紹介します!
英単語暗記をメインに説明しているので、漢字暗記は置き換えて考えて下さい。
記憶には短期記憶と長期記憶がある
当然個人差はありますが、私たちの脳には本当に必要な情報を保存しておく長期記憶スペースと、長期記憶スペースに移す前の選別をする短期記憶スペースが存在します!
短期記憶の特徴としては、記憶の保持時間が長くとも数分間の記憶で、覚えられる量にも限界があるのが特徴です。
一方、長期記憶には容量の限界がなく、いったん短期記憶から長期記憶に移行されると、記憶は長いもので一生続く記憶です。
勉強では言わずもがな、単語や漢字などをこの長期記憶に移行できれば勝ちですね!でもどうやって長期記憶スペースに覚えた物を移動させれば良いのでしょうか。
まずは「忘れる」といった観点をチェックしてみましょう。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線についてご存知の方もいると思います。
グラフに曲線が描かれていて、時間が経つにつれて物事を忘れていく「ような」グラフです。
なぜ僕が上の分で物事を忘れていく「ような」と使ったんでしょうか?ここに誤解しやすいポイントがあります。
このエビングハウスの忘却曲線は忘れやすさを示したグラフではなく、「節約率(再度暗記した時にどれぐらいの労力を節約出来るか)」を表したグラフであることを理解しておく必要があります。
「へ?意味がわからない」という声が聞こえてきそうなので、例を書きますね!
例えば全く意味をなさない文字列(ahg qix mvaなど)を1回目は30分かかって記憶したとし、1時間後にまた同じ文字列を暗記すると10分で記憶出来たとします。
すると1回目よりも2回目の方が暗記する際に20分(60%)も時間を節約出来たことになります。
つまりその時の節約率は60%になります。
節約式の計算式
短縮できた時間÷1回目にかかった暗記時間=節約率
当然この節約率は個人差によるところも大きいんですが、エビングハウスによると、1日後の節約率は34%と結論づけています。つまり、記憶した内容を1日後に再度復習すると、最初の時よりも34%の時間を節約できるので、最初に単語を覚えた時の66%の時間で再度暗記し直せるということです。
これが2日後になると、27%の節約率になっているので、同じ内容を再度記憶しようとすると、最初にかかった時間の73%もの時間が必要になってきます。
インターネット上には縦軸が記憶に残ってる量、横軸が経過時間とする情報も多くあり、誤って理解する人も多くいます。注意して下さい。
エビングハウスの忘却曲線は意味をなさない文字の暗記についての実証
上記で説明したエビングハウスの忘却曲線はあくまでも全く意味をなさない文字列を暗記した場合の節約率です。
単語を覚えるときに単語の表す意味の物をイメージしたり、類義語と関連させて覚えると、当然このエビングハウスの忘却曲線よりも効率の良い結果が出ます。
理論的な内容はエビングハウスの忘却曲線によって立証されているんですが、僕が一番言いたいことは、勉強の王道は反復練習だということです。
よほどの天才でない限りは記憶した内容は忘れます。忘れればまた覚え直す必要がありますし、もし忘れる前に再度復習を出来ればなおさら効率的です。
人間の脳は何度も目にする物は大切なものとして認識するように出来ていますので、何度も単語を見て暗記して下さい。
単語の暗記方法や反復練習の大切さについてはこちらの記事に詳しく書いています。
⇨英単語はこうやって覚える!良い暗記法と悪い暗記法!効率良く覚えよう!
(記事が公開される前はこのリンクに飛べません。近日中に公開予定です。)
しかし単語を覚えると言っても、日本語から英語を覚えれば良いのか、英語から日本語を覚えれば良いのか、はたまた両方覚えるべきなのかわかりませんよね。これらについては「志望校別で勉強をする必要があります。それはこちらをご覧下さい。
⇨英語から日本語?日本語から英語?どちらを先に覚えるべきか?
(記事が公開される前はこのリンクに飛べません。近日中に公開予定です。)
さいごに~暗記パン~
単語や社会の内容を覚える際はいつもドラえもんの「暗記パンいいなぁ~!」と思っていました。今でも生徒の中には同じことを言う子もいます。
でも、暗記パンは食べたパンが消化されて体内から出ていってしまったら、食べて覚えた物が無くなるというデメリットもあるんですよ!
しかも…暗記パンは覚えたいところを全てパンに転写して食べる必要があります。参考書を丸暗記したければ何百枚の食パンを食べなければならないか…「先生!じゃあ参考書を縮小コピーしまくって、ページを繋げて数枚の暗記パンに転写したらいいやん!」という生徒もいます。確かに…それも1つの方法ですね(;’∀’)
僕は暗記パンよりもコンピュータペンシルの方がいいですね!「コンピュータペンシル?」となった方は、ドラえもんを読んでみて下さい♪
以上、Mazzyでした!