塾長ブログ

英語から日本語?日本語から英語?どちらを先に覚えるべきか?

こんにちは!塾長のMazzyです!

今日はよく生徒から質問がある英単語の覚える順序について僕の見解をお伝えしようと思います。

生徒から「先生!英語から日本語は覚えれるんやけど、日本語から英語がなかなか覚えられへーん!」「英語から日本語書けたらそれでいい?」のような声がよく聞こえてきます。

英単語は「日本語から英語」そして「英語から日本語」の両方をしっかり覚えようとすると、単純計算で労力を2倍必要とします。本来は両方とも覚えてしまうのがベストなのは言うまでもありませんが、状況に応じてどちらを優先させるべきかを判断しても良いと僕は考えています。

英語学習初期は日本語から英語を徹底させる!

英語を学習したばかりの生徒、つまり初めてアルファベットの大文字小文字を習った生徒やローマ字を学習したばかりの生徒は、まずは「日本語から英語」を徹底して覚えて下さい。

最初は恐らくめちゃくちゃミスを連発すると思います。ですが、何回・何十回と練習を重ねていくうちに、どんどん綴りを覚えることが出来るようになります。そうなってくると次第に英語の発音と綴りのルールを身に付けることが出来ます。

例えば「エンター(~に入る)」の「ター」の発音は”ter”だな!のように記憶します。すると「ライター(作家)」の「ター」も先ほどのエンターと同じルールの”ter”を使っていることがわかってきます。

そして基本的な発音と綴りの関係を覚えてから、ギター(guitar)やドクター(doctor)のような特殊な綴りを例外的に覚えればOKです。

一旦、基本的な発音と綴りのルールが身に付けば、紙に書く練習が出来ない電車の中などの通学時間でも、単語帳を見るだけで英語も日本語も覚えやすくなります。もちろんその生徒の能力にもよりますが…(;’∀’)

必ず発音しながら覚えていく!

電車の中や人混みの中は例外ですが、家で単語学習をする時に必ず行って欲しいことがあります。それは

声に出して発音しながら覚えていく

です。私たちは目で見て、手で書いて覚えていますが、自分の口で発音した音を耳で再度拾っても覚えています。口で発音をすることで、単語暗記の効率をアップすることが出来るので、必ず発音をしながら覚えて下さい。

英単語はこうやって覚える!良い暗記法と悪い暗記法!効率良く覚えよう!

英語の発音と綴りのルールをマスターした後は、志望校別の勉強を行う!

先述のように、ひたすら「日本語から英語」を覚えているだけでは、国際化が進んでいる現代の受験英語には対応出来なくなってしまいます。

公立高校、私立高校、そして国公立大学、私立大学ごとに問題の出題傾向が異なるので、英単語暗記においても志望校別で優先すべき項目があります。

高校受験は私立公立を問わず「日本語から英語」を優先

昔から公立高校受験は英作文が必ず課されます。(A・B・C問題で配点は異なりますが、全体の約10%ほどの得点を占めています。)英作文練習は必要ですが、その前に必ず単語を覚えておく必要があります。これ以外の長文問題中にも記述問題として穴埋め問題もあります。ですのでまずは日本語から英語を徹底させましょう。

また、中学レベルの単語だと、日本語から英語を覚えているうちに、その逆である英語から日本語もある程度出来るようになります。

年々、英語の受験問題が長文化されています。これ以外も速読練習も必要ですよ!

私立大学受験は英語から日本語を優先させる!

現在の私立大学の入試問題の傾向は、一部の大学を除き大半は選択式(マーク式)問題です。空欄に入る適切な語を下の語群から選んだり、本文の要約を(a)~(d)から選んだりする問題が大半です。

まずは本文(長文)の内容を理解する必要があるので、「英語から日本語」を優先させて覚えて下さい。場合によっては、「日本語から英語」は覚えなくても良いぐらいです。

国公立大学は英語から日本語を先にやりその後、日本語から英語を確認する!

国公立大学の二次試験では和訳問題と英訳問題を比べると、和訳問題の方が比重が高い傾向にあります。ただ、上位の大学になればなるほど、英訳問題の比重も高くなってくるので、英作文対策も必須になってきます。

単語暗記の観点からすると英語から日本語、そして日本語から英語の両方をマスターしておく必要があります。

ただし、大学入試の英作文といっても、超難しい文法や単語を組み合わせてネイティブが書く論文並みの英文を完成させるという物ではありません。難解な日本語を優しい日本語に変えてから、減点されないように英作文をするので、超難しい単語の英訳は必要ありません。

英検やTOEICは?

英検に関しては最後の大問にエッセイ(英作文)が課されますので、英語から日本語だけでなく日本語から英語も必須と言えます。

・文法問題+リーディング問題

・リスニング問題

・英作文

この3パートをそれぞれ同じ比率で評価されるため、英作文対策なしには合格は難しいでしょう。

また、英検の英作文の得点を上げる英作文ポイントもあるので、それも英検を受験される生徒たちには指導しますよ♪

対してTOEICは文法問題+リーディング問題で100問(75分)、リスニング問題で100問(45分)なので、かなりの体力が必要ですが、ライティングは課されません。(TOEIC S&Wはスピーキングとライティングも課されます。)

ですのでとりあえず本文の内容を把握するために「英語⇨日本語」は必須条件と言えます。

英  検:日本語⇔英語(両方向)
TOEIC:英語⇨日本語

志望校や資格については学校や塾の先生に相談を!

「単語について」ざっくり僕の意見を書きましたが、総合的な対策は受験校別に行う必要がありますので、詳しくは学校の先生や塾の先生に相談してみて下さいね!

公立高校は問題が統一されていますが、私立高校はそれぞれ問題傾向が違います。大学においては私立公立関係なく問題傾向がバラバラです!

志望校に向けてしっかりと対策を行って下さいね!

英単語の覚え方はこちらをご参照下さい!

英単語はこうやって覚える!良い暗記法と悪い暗記法!効率良く覚えよう!

以上、Mazzyでした!