塾長ブログ

大阪府高校入試対策セミナーに参加してきました!公立高校の問題が更に難化します!

こんにちは!塾長のMazzyです!

少し前の内容ですが、ウチの塾で使っている問題集の制作会社である教育開発出版社さん主催の大阪府公立高校入試対策セミナーに参加してきました。大阪駅付近にあるグランフロント大阪の会議室を貸し切りでのレクチャーでした。

いやぁ~、塾の先生だらけでした!これだけ塾の先生方が集まるのは、このようなセミナーならではですね!

ピンボケしながらドーン!と写っているヨーグリーナは、僕が普段好んで飲んでいるもので、セミナーで支給された物とかではありません(;’‘))

現在、高校入試、そして大学入試の制度が目まぐるしく変わっていますね。大学入試においては去年度、かなりの改革が行われました。(これについてはまた別の機会にご紹介します。)

公立高校入試が2016年から後期のみに変更された

公立高校入試では2003年から開始された前期&後期制度が2016年度に廃止され、後期入試のみの一本化にされました。

その時に『自己申告書』と呼ばれる自己推薦書のような書類の提出が義務付けられました。これは「中学校生活で特に力を入れたこと」や「これまでに学んだ経験をどのように高校生活に活かしていきたいか」のようなテーマに対して1300字程度で書くという内容です。

行きたい高校のアドミッションポリシーと呼ばれる教育理念を確認し、それにつなげるように自分の経験・努力などを書いていきます。よくあるのが過去⇨現在⇨未来の順で書く方法です。

例えば

「中学1・2年の時は勉強に力を入れずに部活ばかりに専念していました。2年生の終わり頃から少し焦って勉強を開始しましたが、今まで勉強してこなかったツケが回り、なかなか成績が伸びませんでした。3年生になりいよいよ本格的に勉強を開始し、平日は1日4時間、週末は1日8時間勉強をするようにしました。その結果、徐々にですが成績が上がってきました。私が〇〇高校に入学したい理由は、この学校だと私の行いたい部活に力を入れているだけでなく、勉強面でも特別講習などのサポートが多くあり、部活で全国大会へ出場するような先輩方も、勉強で有名大学に見事合格されていて、この学校なら私も文武両道出来ると確信したからです。見事〇〇高校に入学出来たら、今度は1年生から勉強・スポーツ共に努力し、後輩たちの憧れの先輩になれるように努力をすると決めています。」

のような文です。(簡単な一例です。実際はさらにしっかりと文構成を考えながら作ります。)

自己推薦書は、作文が得意な中学生以外はかなり苦戦する内容&文字数です。なので学校の先生や塾の先生が手助けしていることも少なくありません。入試当日に書くものではなく、事前に準備をする物なので、本人以外が作ってもバレません…

この書類は、入試の合格ボーダーラインにかかった時に参考にされる大切な書類とも言われています。実際にウチの塾から、この自己推薦書が手助けして合格した(であろう)生徒もいました。

そして同タイミングで入試問題の形式にも変化がありました。

従来のA問題・B問題に加えて難問のC問題が追加!

この公立高校が後期1本化されたと同時に、従来のA問題とB問題に加えて、難易度が上がった「C問題」が導入されました。

これがC問題です。問題の難易度が上がった程度で、選択肢などは従来通り日本語です。

ですが入試問題のレベルアップはそれだけには留まらず、その翌年の2017年には、英語のC問題が「オールイングリッシュ版」にバージョンアップされ、解答時間が10分短くなったにも関わらず、問題が圧倒的に増えてしまいました…

これがオールイングリッシュバージョンです。問題数が増えた上に、解答時間が10分短くなっただけでなく、選択肢も全て英語になってしまいました。唯一日本語なのは、注釈ぐらいです。

地域の公立トップ高校を卒業し、センター試験の英語で9割5分を獲得したウチの先生が初見でチャレンジした時は解ききれない程の量になってしまいました。これを解答時間30分で中学生に解かせるのはかなり酷ですね。

今後の公立高校入試はテクニック重視の問題は減っていく!

今回の教育開発出版社の公立高校入試対策セミナーでは、膨大な量のデータ分析を元に「今後の入試問題がこう変わる!」という内容をレクチャーしてくれました。

簡潔に言うと「センター試験のようにテクニック重視の問題ではなく、全てを読ませる問題に変更する。そして知っていれば解けると言う知識問題を減らし、表や図を観察し、データ分析を行わないと解けない情報型問題にシフトしていく」とのことでした。

本当の実力を問われる問題に移行していき、「世界に通用する人材を育てていく!」というのが日本の教育方針だそうですが、学力の芳しくない子は切り捨てていくとも取れる政策な気がします

今回はかなり膨大な資料を元にしたセミナーで、新たな問題集の紹介もありましたので、早速生徒たちや先生方の指導にフィードバックさせようと思います!!

以上、Mazzyでした!