こんにちは!塾長のMazzyです!
今は2020年で、この内申点の内容は2016年以降に改定された内容なので、今では当たり前になっている内容ばかりのはずですが、以前との違いも合わせて紹介しておきますので再確認しておきましょう。
2015年以前からの変更点は大きく分けて以下の7点です。
①10段階評価から5段階評価へ
②相対評価から絶対評価へ
③試験の配点が1教科70点から90点に変更
④前期・後期試験が廃止で1回の入試に
⑤内申点の計算方法が変更(全教科とも同じ点数比率)
⑥C問題の追加(2017年度からは英語が更に難化)
⑦自己申告書の提出が追加
これらについて見ていきましょう!
①10段階評価から5段階評価へ変更!
2015年度までは現在の5段階評価ではなく10段階評価でした。2016年以降に全科目とも5段階評価に変更されました。
これに伴い、入試時に採用される計算式も変わりました。詳しくは下の「⑤内申点の計算方法が変更(全教科とも同じ点数比率)」に書いています。
②相対評価から絶対評価へ変更!努力次第で内申点5を獲得!
内申点の評価方法が相対評価から絶対評価に変わりました。相対評価?絶対評価?となる人もおられるかも知れません。
相対評価では全体の人数により、10がもらえる人は何人!のように初めから人数が決められている!
相対評価では生徒の人数により、内申点10(満点)を取れる人数が決められています。
例えばA君はテストの点数が95点、提出物や授業態度も完璧!でした。でも他の生徒も提出物も授業態度も完璧で、点数が98点の生徒が数人いれば、95点を獲得したこのA君は内申点10を獲得出来ないしくみになっていました。
絶対評価では各評定を取る人数は決められていない!
(正確には相対評価時よりはパーセンテージは緩和されましたが、各評定を取れる人数は決まっています…。)
絶対評価では内申点5(満点)を取れる人数が決められていません。例えば「テスト93点+提出物完璧+授業態度文句なし=5」です。
テストである基準以上の点数を獲得していて、授業態度や提出物が完璧ならば必ず5が付くというシステムです。つまりテストで頑張れば頑張るほど高い内申点をゲット出来る可能性が高くなるんです。
中1:中2:中3の内申点の比率が1:1:3に!
2015年度の入試までは、高校受験に必要な内申点は中3時の成績のみ反映されていました。ですが2016年度以降は中1から内申点の評価対象になりました。
つまり受験時に高い内申点を獲得したければ、中1から努力しろ!ということですね!ですが、少し前までは小学6年生だった中1の子たちが、「よし、中1からは高校受験に向けて授業態度も提出物もテストも頑張る!」とはなかなかなれないのが現状ですね…。
中3時に出される最終的な内申点は中1:中2:中3が1:1:3で評価されることになっています。
なぁ~んや、中1も中2も比率は1かぁ~!じゃあ頑張るのは中3になってからでいいやん!とはならないで下さいね。後々取り返しがつかなくなってしまいますよ。
③試験の配点が1教科70点から90点に変更
以前までは1教科の点数配分が70点(5教科で350点満点)でした。これが2016年度以降は90点(5教科で450点満点)に変更されました。
④前期・後期試験が廃止で1回の入試に(試験科目数も変更)
2015年度の入試までは前期試験(2月)と後期試験(3月)があり、生徒たちは2回のチャンスがありました。前期と後期では受験できる学校が異なっていたので、実際は2回のチャンスというわけではありませんが…
2016年度以降は、この前期・後期入試制度が廃止され、後期1本(3月)に絞られました。
以前の前期入試では基本的には英語・数学・国語の3科目受験で、後期入試では英語・数学・国語・理科・社会の5科目受験でした。
2016年度以降は全て5科目受験になりました。
⑤内申点の計算方法が変更(全教科とも同じ点数比率)
2015年度の入試までは主要5科目(英語・数学・国語・理科・社会)と実技4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)では、入試の時に計算される比率が異なりました。
2015年度以前は主要5教科は3倍、実技4教科は5倍という計算方式でした。入試当日はこれにさらなる掛け算が行われます。実は当時は主要5教科よりも実技4教科の方が配点が高くなっていたんです。なので僕らも「副教科(実技4教科)はマジで頑張っときや!配点高いから!」と言っていたのを覚えています。
詳しくはこちらに書いています。
⇨高校入試の点数の出し方!計算方法を理解しておく必要がある!
2016年度以降は全9科目とも、内申点は10倍されるのでまだ計算しやすいですね!
その内申点の計算方法もこちらに書いています。
⇨高校入試の点数の出し方!計算方法を理解しておく必要がある!
⑥C問題の追加(2017年度からは英語が更に難化)
2015年度以前の入試では難易度別でA問題・B問題がありました。2016年度以降はそれにC問題が追加され、全部で3種類の難易度が用意されました。
さらに2017年度からは英語のC問題がさらに難しくなり、問題文も全て英語に変更され、問題量もめちゃくちゃ多くなりました。しかも試験時間が10分短くなるという…
ウチにいる三国丘高校卒業の2人の先生(京都大学・同志社大学)もこの問題量に唖然としていました。
⑦自己申告書の提出が課された!
2015年度までの入試では、この自己申告書が課されていませんでしたが、2016年度以降は自己申告書が必須になっています。しかも文字数が半端ない…きっちり書けば1200文字前後になる用紙です。
自己申告書のおかげもあって、なんとか志望校に合格出来た生徒も実際にいます。
さいごに
これらの変更点について、今の生徒たちは気にする必要はありません。とりあえず真面目に授業を聞き、提出物もしっかり出し、復習もきちんとして受験対策を行って下さいね。
以上、Mazzyでした!