こんにちは!塾長のMazzyです!
今日はテレビでも度々取り上げらる「エンパワメントスクール」に関して、教育委員会に電話して詳しく聞いてみましたので、その内容を書こうと思います。
エンパワメントスクールは普通の高校とは特色が違う!
通常の高校(普通科)は少し中学校の内容を復習して、それから高校で学ぶべき内容を学習します。ですが、エンパワメントスクールは少し違います。その違いを見ていきましょう!
学習に対して不安がある子に対する学校
エンパワメントスクールに通う学生は、中学校の学習内容に大きな不安を抱えている子も少なくありません。そんな子が多い学校で、普通に高校の内容をどんどん進めていっても全く内容を理解することが出来ません。
エンパワメントスクールは英語・数学・国語に関しては義務教育課程から再度学習し直します。(ただし、中1からやり直すという規定があるわけではありません。)
学校ごとに独自の学びなおしシステムが存在します。また、毎日必ず30分ずつ英語・数学・国語を学習するというカリキュラムがエンパワメントスクールにはあります。
エンパワメントタイムで社会人基礎力を強化!
エンパワメントスクールにはエンパワメントタイムと呼ばれる社会人基礎力を強化するカリキュラムも存在します。
そのカリキュラムの中では、答えが1つでない問いに対して全員で意見を出し合い、そのトピックについて深く考える力を養います。
例えば、「高校はなぜ義務教育にならないのか」というような内容です。
スクールカウンセラーやキャリア教育コーディネーターがいる
エンパワメントスクールが普通の高校と違う点は、スクールカウンセラーやキャリア教育コーディネーターがいる点も挙げられます。
スクールカウンセラー
時代と共に、受験からのストレスや学校でのいじめなどで、学校に足を運べない(運べなかった)生徒も少なくありません。スクールカウンセラーは生徒や保護者の話を聞き入れ、必要に応じてアドバイスをする職業です。
エンパワメントスクールに通う生徒たちにとっては、スクールカウンセラーはなくてはならない存在ともいえます。
キャリア教育コーディネーター
キャリア教育コーディネーターは、大半の生徒は卒業後の進路が全く見えていません。統計によると約32%は「未定」と答えています。ですが、実際にキャリア教育コーディネーターと相談することにより、未定と答えた人数は約32%から約2%に減っています。
さらに約92%の生徒たちが大学・短大・専門学校・就職・アルバイトへの道に進んでいます。
このように生徒たちの性格を把握し、能力に応じて進路を決定する手助けをするのがキャリア教育コーディネーターの役割です。
エンパワメントスクールの入試科目
エンパワメントスクールは公立高校の普通科に当たるので、入試科目も英語・数学・国語・理科・社会の5教科になります。
ですが、入試の選考方法が普通の高校入試とは異なります。
エンパワメントスクールの選考方法
通常の公立高校は「内申点」と「当日点」の合計により、上から9割までの生徒が合格します。
そして残る1割と、本当なら不合格になる予定の1割の生徒たちが「学校の基準」と「自己申告書」によって合否が決められます。
⇨大阪府公立高校の合否の決め方(選考方法)!内申点と当日点だけでは決まらない!
エンパワメントスクールの選考方法は、まずは定員の50%は通常通り「内申点」+「当日点」で合格が決まります。そして残りの50%は「面接」「内申点」「自己申告書」を通して「学びの意欲があるか」を判断されます。つまり、学力不問なんです!
学校に通えなくなった子に対する支援はあるのか?
もちろんあります。
通常の高校は、学校に通えなくなってしまったら必然的に留年になってしまいます。ただ、エンパワメントスクールに通う子たちは、中学時代に学校に通えなかった子も少なくありませんので、出席点や提出物点はあるものの、具体的な内容までは教えてもらえませんでしたが、朝起きれなくて学校に行けないという子もいるので、学校独自の支援策はあるそうです。
その後の進路は?
エンパワメントスクールを卒業した後はそれぞれの進路を進むことになります。その割合も教えてもらいました。
就職が約5割で残りが専門学校や4年制大学です。
指定校推薦枠もあるので、大学に通いたい生徒の支援も充実しています。
大阪府のエンパワメントスクール一覧
現在は大阪府に8校のエンパワメントスクールが存在します。HPリンクもあるので、一度見てみて下さい!
ウチの塾からまだ近いエンパワメントスクール
その他のエリアの高校
さいごに
エンパワメントスクールという名称はあまり馴染みがないかもしれません。ですがそれらを必要としている生徒にとっては、なくてはならない学校です。
参考にして下さい!
以上、Mazzyでした!