塾長ブログ

高校入試の点数の出し方!内申点を含む計算方法を理解しておく必要がある!

こんにちは!塾長のMazzyです!

今日は高校入試の時に必要になってくる内申点の計算方法をご紹介します。

学校内で「お前、内申点どれぐらいやったん?俺は44やで~!」という会話を聞いたりするかもしれませんが、この点数がそのまま入試の時に44点として計算されるわけではありません。  

今日はその計算方法に関してお伝えします。
(上の画像は名前は伏せていますが、生徒の許可を得ています。)

入試では内申点+当日のテストの点数=900点満点で計算!

入試では内申点を10倍したものと、当日の学力試験の得点の合計で合否が決定されます。単純計算では以下の通りです。(この計算方法が基準となり、これに高校別の比率を掛けます。)

A君:内申点合計43点、入試当日:412点

⇨43点×10倍×1+412×1=842点(満点900点)(※下線部は志望校別で変更)

基本的にはこの計算方法が基準になります。ただ、「内申点を10倍したもの(450点満点)」と「当日の学力試験の得点(450点満点)」のそれぞれに、志望校別の「かける倍率」が示されています。(上の例では内申点は1倍、学力試験の得点も1倍と示しています。この下線部分の数字が変わります。)

志望校別で受験タイプ(かける倍率)が変わる!

上記の下線部の数字は志望校別で変化します。(毎年変わる可能性があります。)トップ校と中堅校ではかなりの差になります。

一般的に高校のレベルが上がれば上がるほど、当日の学力試験の得点重視になってきます。(上の例では青下線部の数字が高くなり、赤下線部が下がります。)

下の画像の116~125の10校は各エリアのトップ校です。全て「Ⅰ型」(学力試験重視)の計算方法ですね。

この下の表はウチの塾があるエリアからの生徒たちの大半が通う学校です。計算方法がまばらですね。

ちなみにその横に書いている「A」や「B」や「C」は当日の試験問題の難易度で「A」は難易度が低くなっていて「C」は難易度が高くなっています。

さて、計算方法の例を2つ程示してみます。

例1:三国丘高校(偏差値:約73):Ⅰ型(内申点×0.6+学力試験×1.4)

A君:内申点43点、入試当日:412点

⇨43点×10×0.6+412点×1.4=834.8点

例2:金岡高校(偏差値:約50):Ⅱ型(内申点×0.8+学力試験×1.2)

A君:内申点43点、入試当日:412点

⇨43点×10×0.8+412点×1.2838.4点

上記の例で示したA君は、内申点・実力共に高い例で示しました。三国丘高校を受験する子たちは、上記の点数に近い得点で勝負することになると思いますが、例2の金岡高校を受験する子たちは内申点がもう少し低くなるので、また計算による得点が大きく変わって来ます。

2015年度までと2016年度以降の変更点

2016年度以降の入試改革が行われ、内申点や試験の得点、試験内容が見直されました。変更点を書いておきます。

①10段階評価から5段階評価へ

②相対評価から絶対評価へ

③試験の配点が1教科70点から90点に変更

④前期・後期試験が廃止で1回の入試に(試験科目数も変更)

⑤内申点の計算方法が変更(全教科とも同じ点数比率)

⑥C問題の追加(2017年度からは英語が更に難化)

⑦自己申告書の提出が追加

各項目の詳細はこちらに書いてあります。

2016年以降は内申点の評価方法や入試問題が大幅に変更された!絶対評価・全学年評価・自己申告書など…

2015年までは別の計算式を使用していた!(700点満点)

今は必要ないですが、2015年度の入試までは、内申点と当日点に関して今とは別の計算式を使っていました。これにより、主要5科目よりも実技4教科の方が配点が高くなっていたんです。

僕らもよく生徒たちに「副教科(実技4教科)の方が配点が高いから、5教科は無理でもこの4教科は必死に頑張れよ!!」と言ったものでした。

まずはトップ校と中堅校、そうでない高校の3つで計算式が分けられました。

タイプⅠ(上位校):入試の得点:内申点=6:4

タイプⅡ(中堅校):入試の得点:内申点=5:5

タイプⅢ(下位校):入試の得点:内申点=4:6

具体例を示しておきます。(当時は各70点×5教科)

生徒A:入試の得点:310点(350点満点)/内申点:5教科(40(50点満点))・4教科(28(40点満点))

※現在の内申点の評価方法は「各教科の内申点の合計点×10倍(9教科×5点×10倍=450点満点)で計算されますが、当時は5教科×3倍(各10点満点×3倍)と4教科×5倍(各10点満点×5倍)の350点満点を基準に計算されます。

タイプⅠの高校を受験した場合(三国丘高校など)

310点×1.2+(40点×3+28点×5)×0.8

=512点(700点満点)

計算式:(当日点×1.2)+{(5教科の合計評定×3+4教科の合計評定×5)×0.8})

タイプⅡの高校を受験した場合(高石など)

310点×1.0+(40点×3+28点×5)×1.0

=570点(700点満点)

計算式:(当日点×1.0)+{(5教科の合計評定×3+4教科の合計評定×5)×1.0}

タイプⅢの高校を受験した場合(信太など)

310点×0.8+(40点×3+28点×5)×1.2

=560点(700点満点)

計算式:(当日点×0.8)+{(5教科の合計評定×3+4教科の合計評定×5)×1.2}

このようにかなりややこしい計算式になりますね。これからすると、現在の5段階評定の計算の方がシンプルな気がします。

自己申告書もかなり大切!

基本的には、上で示した計算式で出た合計点数の高い順から合格としていきます。ただそれは上位から90%の生徒に限りです。

ボーダーラインに近い残りの10%の生徒と、ボーダーラインの下の10%の生徒たちは、それぞれの学校の基準に合わせて選考されます。その時に自己申告書の内容もかなり大切になってきます。

例:A高校:定員320名、受験人数450名

①上位の288人はそのまま合格!

②ボーダーラインの上下10%ずつの生徒(32人+32人=64人)は、各学校の基準等+自己申告書の内容で選考!

※各学校の基準とは、例えば「ウチの高校では英語と数学が出来る子が欲しい」等です。

つまり…ボーダーラインにかからないように学力、内申点を上げる方がベターなんですが、そんなことはみなさん分かっていますよね!

ウチの塾では、恐らく自己申告書もしっかりと作り上げたおかげで、見事志望校に合格した(だろう)生徒もいます。その内容についてはこちらをご覧下さい。

自己申告書のおかげで志望校に合格した生徒!

さいごに

この計算式を見ても「わけわからん!」となる生徒は、相談して下さいね!実際に目の前で計算をした方がはるかに簡単ですよ!

以上、Mazzyでした!